Intro

特産品の焼き栗をメインに、山のチーズやぶどう、ドライビーフなどをあわせて食べるヴァレー州の秋の名物料理。

概要・説明

ワイン産地として知られるヴァレー州の秋の名物。もともとヴァレー州南部には豊かな栗林が広がっており、とくに栗祭りが開催される栗の里であるフュイーFullyのあるマルティニからシエールなど、フィスプVispからアイホルツEyholzなど、栗林がありワインの名産地で美しいぶどう畑が連ねるローヌ谷沿いの山郷が中心です。

穴の空いたフライパンや専用ロースターで、香ばしく焼いた栗と一緒に供されるのは、地元のチーズや秋のフルーツ(主にぶどう)。特産品のドライビーフやヴァレーのライ麦パンを一緒にだされることもあります。

ほくほくした栗を食べて水分が欲しくなると、名産のファンダン・ワインに使われるシャスラ種のぶどうを食べてフレッシュでみずみずしい甘みを口に含んだら、塩気のある山のチーズへ。それぞれが最高のマリアージュをみせる絶妙の味のローテーションで、秋の味覚を存分に味わうことができます。

飲み物は、一般的に名産の白ワインか、秋ならではの発酵途中のワイン*をあわせるのが定番です。

※ ぶどう収穫時期に登場する発酵途中のワイン(ワインとぶどうジュースの中間)は、糖度がアルコールに変わる手前でやや発泡していて、ジュースより甘みがおさえられている秋限定の飲み物。この時期スーパーやレストランで飲むことができます。フランス語で「ムー Moût」、ドイツ語で「トラウベンモスト(独語)」、スイスのドイツ語圏では「サウザーSauser」といいます。