Intro
チューリヒから流れるリマット川沿いにある古都。複数の温泉(バード Bad)を意味する地名の通り、紀元前からその効能で知られる名湯の地です。近世には産業都市として栄え、豊かな文化が華開いた都市でもあります。
スイスでも最も高濃度なミネラル分を含む温泉の地として知られており、ローマ時代にはヘルヴェティカ(スイス)の水という意味の地名"アクアエ・ヘルヴァティカエAquae Helveticae"と呼ばれていました。鉱泉がわきでるリマット川のほとりのエリアには、リュウマチなどの病気を煩う人々が集まり、湯治場として街が形成されていきました。ゲーテ、ニーチェなどの著名人もこの名湯を訪ねています。今でも昔ながらの個室風呂での湯治療養の伝統が残るスパ施設、老舗ホテルが数多くあります。
チューリヒの街や空港からわずか20分という便利なロケーションにある小さな街は、城壁に囲まれた旧市街など多くの史跡を残しながらも、さまざまな産業とともに文化も発展した近代都市としての表情があるのも魅力。スイス最大級のカジノがあるほか、個性的なショップも多く、イベントも数多く開催されています。
日本の国鉄でも利用されていた電気機関車などの鉄道システムの製造などで有名なブラウン・ボヴェリ社(現・ABBグループ)がこの地に設立され、産業都市としても発展しました。創立者のブラウン夫妻が収集していた世界トップクラスのフランス印象派絵画や家具コレクションは「ラングマット美術館 Museum Langmatt」で一般公開されています。


