ビアスカ
Intro
ベリンツォーナの北、リヴィエラ渓谷にある村。ゴッタルド峠を越えて南北に結ぶ交通の要所で、ローマ時代からの歴史を誇り、中世の壁画や彫像が残る美しい教会など数々の美しい建造物が点在します。駅の後ろにみえる滝や山上湖、アルプスの山々、栗林など、豊かな大自然の絶景とあわせて史跡をめぐるハイキングが楽しめます。
アルプスの山麓、レヴェンティーナ谷とブレニオ谷が合流する平野にあり、古くから峠越えの街道沿いで、物や人が行き交う文化の交差点であったところ。ヨーロッパを南北に結ぶゴッタルド鉄道(現・スイス国鉄ゴッタルド線)の最初の区間として1874年にビアスカ=ロカルノ線が開通しました。
現在でもドイツからスイスを通りイタリアへと結ぶ大動脈となるルート上にあり、2016年には世界最長トンネルとなった「ゴッタルド・ベーストンネル」が開通し、さらに便利になりましたが、山間の村や自然の絶景を満喫するため、歴史的なゴッタルド線の旧線を展望車で結んで走る「ゴッタルド・パノラマ・エクスプレス」が運行しています。
スイスの重要文化財に指定されている史跡が多く、10〜15世紀までミラノ大司教区の統治下にあったこともあり、12世紀にさかのぼる聖ピエトロ&パオロ教会をはじめ、サンタ・ペトロニーリャ礼拝堂、サン・ロッコ礼拝堂、サン・カルロ・ボロメオ教区教会など、数々の美しい中世の教会や礼拝堂が残っています。
ビアスカ駅裏にみえるアルプスの山上湖「フローダ湖(ラーゴ・デッラ・フローダ)Lago della Froda」から流れる水が、岩壁を落ちてくるティチーノ州で一番高い260mの滝「サンタ・ペトロニーラ滝」が有名です。
サンタ・ペトロニーリャ礼拝堂へと続くロマネスク様式の石橋からは、上層部にあたる滝の流れと、谷の合流点であるビアスカを見渡す眺望が楽しめます。ビアスカ駅から「聖ピエトロ・エ・パオロ教会」などの名所を訪ねながらのハイキングでアクセスできます。
| 言語 | イタリア語 |
|---|---|
| カントン(州) |
ティチーノ州 Ticino (TI) |
| 標高 | 301 m |