ガントリッシュ自然公園
Intro
ベルン、フリブール、トゥーンという3都市に囲まれた三角形の中心に位置する森林地帯。ガントリッシュ地方にある面積402平方キロメートルの広大なエリアが、その豊かな自然を次世代に受け継いでいくための保護地区として”自然公園”に認定されています。標高2176mのガントリッシュ山、美しい山上湖などのスポットのほか、深い渓谷の間にはグッキスベルクやリュエッキスベルクなど、かわいい村々が点在しています。
この地方の名前である”ガントリッシュGantrish”は、グルニゲル地方Gurnigelとジンメ谷(ジンメンタール)の間に位置するプレアルプスにある標高2176mの山の名前にもなっています。実際は、山の名前というより、地方の名称または自然公園の名称としてのほうが広く知られています。
ガントリッシュ地方はさまざまな自然の魅力に恵まれた地域で、希少な動植物の宝庫でもあるので、例えば森の中で野生動物を見たりすることもできます。森の謎や秘密について森林ガイドが説明しながら案内してくれるハイキングトレイルも人気です。
標高2175mのガントリッシュ山などで多彩なアクティビティが楽しめます。そのほか特産品を味わったり、文化施設を訪ねたりするのも良いでしょう。
スペインのサンティアゴ・コンポステーラへと続くスイスの巡礼道「聖ヤコブの道 Sankt Jakobweg」の巡礼地だった11世紀に建てられた「リュエッギスベルク修道院」の史跡や、ハリケーンによってなぎ倒された木々と自然再生していく森の様子をみることができる教育トレイル「ロタール遊歩道」、日本では「おおブレネリ」という名で知られているスイス民謡の発祥地を訪ねることもできます。
観光ポイント
ザイルパーク・ガントリッシュ
森の中につくられたアスレチックパーク。ロープと板で木々の間を結ぶ空中ルートは最も高いところで地上から約35mの高さ。子供用の遊歩道やウォーキングコースなどもあります。
シュヴァルツゼー
山々に囲まれた絵画のように美しい湖。その神秘的な雰囲気から多くの伝説が語り継がれてきました。有名な物語をたどりながら湖の周りを歩く「ヘクセヴェーグ(魔女の道)Häxewääg」が子供たちに人気。
パノラマハイキングコース
フリブール州になるツォルハウスZollhausからグルニゲル・ベルグハウスGurnigel Berghausまで結ぶ山上の展望ルート。途中、ゲッガーシュテークGäggerstegから周遊コースとして木道「ロタール遊歩道 Lotharpfad」がつくられており、1999年にヨーロッパを襲った大嵐ロッタールでなぎ倒された木々と自然再生していく森の様子をみることができます。
グッギスベルクのフレネリ
日本では「おおブレネリ」という名で知られているスイス民謡の発祥地。原曲の歌詞は少女フレネリと少年ハンス・ヨッゲリの恋愛話になっており、フレネリ記念館でこの物語の背景を紹介しています。歌詞にあるグッガースヘルンリへ歩いていくハイキングコースもあります。
リュエッギスベルク修道院跡
11世紀に建てられた修道院は、約100年後には「聖ヤコブの道」を歩く巡礼者たちの休憩所となってました。今日ではこの有名な巡礼路の史跡として遺されています。
