エモッソン湖(ダム)
Overview
Intro
標高1930m。フランスとの国境近くトゥリアン谷の上にある大きな貯水湖。鉄道路線に電気を確保するため水力発電用のダムとしてつくられたもの。今もダムとして現役ですが、アルプス山脈の氷河や山の絶景が広がるロケーションで、多くの旅行客が訪れる人気の観光スポットとなっています。氷河から流れ出るミネラル豊富なアルプスの水は、光と影の加減から時にコバルトブルー、ターコイズブルー、エメラルドグリーンなど、まさに宝石のような美しい色になって輝き、湖面には万年雪を頂く3000m級の名峰の姿を映しとり、息をのむような絶景です。ゆっくりとダムのまわりを散策してみましょう。
フランスとスイスの国境となるアルプス山脈、モン・ルアン Mt. Ruan(3057m)、トゥール・サリエールTour Sallière(3220m)、ル・シュヴァル・ブランLe Cheval Blanc(2831m)など3000メートル級の山々と氷河に囲まれたバルベリン谷 Vallon de Barberineに、最初のダムがつくられたのが1925年。当時のエモッソン・ダム(バルベリン・ダムBarberine Dam)とつないで、新しく1969年〜73年にかけてつくられたのが現在のダムです。
ダム工事の資材運搬のためにつくられた作業用の狭軌鉄道が、現在、マルティニからフランスとの国境となるル・シャトラール・フロンティエールまで結ぶ「マルティニ・シャトラール鉄道 Chemin de fer Martigny–Châtelard(現・マルティニ地方交通/TMR)」となりました。そのままフランスのモン・ブランの麓、シャモニまで結ぶ「モンブラン・エクスプレス※」の路線としても知られています。
ダムの水は一度、国境のすぐ上になるフランスのヴァロルシンの発電所にいき、次に12キロ離れたマルティニ郊外のバティア発電所に運ばれ、それぞれ約160〜190メガワットの電力を発電しています。
ダムの最深部は161 mあり、1975年9月に一度フルになったことがありますが、その時、ダムの貯水量は4000万立方メートルから22億7000万立方メートルにあがったという記録が残っています。そのため、干上がっているわけでないですが、いつもダムの上部の壁がみえています。
ここが観光客に人気なのは、山上湖としての美しさだけでなく、そこまでのアプローチの楽しさにもあります。フィノーFinhautからバスでもアクセスできますが、おすすめはフランス国境駅のひとつ手前のル・シャトラール駅から入場料を払い、87%という急勾配で上る歴史的なケーブルカー、ミニトレイン、ミニケーブルを乗り継いで、ダムまで結ぶルート。まさに大自然を舞台にしたアトラクションパークです。
シャモニまでマルティニから結ぶ鉄道ルート上にあるので、モンブラン観光と組み合わせることもできます。
※現在、フランス国鉄の路線工事が長引いており、シャモニ=モンブラン駅までは直通ではなく、国境ヴァロルシンVallorcine(仏領)での乗換となります。
ダム/貯水湖データ
場所:ヴァレー州
河川:ナン・ド・ドランスほか無数の小川
ダム型式:アーチ式コンクリートダム
竣工年:1974年
標高:1930m
堤高 :180 m(川底からの水深:161m)
堤体積:1,090,000 m³
表面積:3,27 km²
周囲:4 km
流域面積: 34,91 km²
総貯水容量 :227,000,000 m³
有効貯水容量 225,000,000m³
竣工年:1974年
アクセス
マルティニMartignyからファンノーFinhautまで電車で約40分。230系統バスに乗り換えて終点「ラック・デモッソン(エモッソン湖)Lac d'Emosson」まで約20分。
マルティニ・シャトラール鉄道/2016年時刻表(PDF) 230系統バス/2016年時刻表(PDF)
マルティニMartignyからル・シャトラールLe Châtelard VSまで電車で約30分。ケーブルカー、登山鉄道を乗り継ぎ、山頂まで約40分。
VerticAlp Emosson
※ホームページ(トップページ)の右にある<時刻表・乗換案内>に原語で地名を入力いただければ、アクセス情報を検索できます。
地図
住所
Office du Tourisme de Finhaut / Gare
Place de la Gare 1
1925
Finhaut
スイス
Phone
+41 (0)27 768 12 78
Fax +41 (0)27 768 12 04
finhaut@valleedutrient.ch
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