Intro

開催日:12月31日

冬に悪霊や悪魔を追い払う行事としてベルン州の小さな町ラウペンでおこなわれてきた伝統の祭り。大晦日の夜に、恐いお面をかぶってセイヨウネズでつくられたホウキを持った者たちや、浮き袋をぶらさげた者たち、大きなカウベルを鳴らして歩く者たちが町を練り歩きます。最後は浮き袋でたたく(打ち付ける)という荒っぽい行事でしめられます。

そもそもはクリスマスにおこなわれていた行事ですが、大音量で盛り上がる祭りのため、住民から苦情がでて、年越し行事として大晦日の夜からおこなわれるようになりました。

仮装した学童たちがラウペン城に集結して村までパレードしていきますが、<アヘトリゲラー Achetringeler>というカウベル(クーグロッケ)やヤギのベル(ツィーゲグロッケ)を鳴らす一団、ジュニパー(セイヨウネズ)の枝を先端につけた長い棒をもったホウキ男と呼ばれる<ベーゼマンネBäsemanne>の一団、豚の膀胱に空気を入れて浮き袋のようにしてぶらさげた<ブラーテレマンリ Blaateremannli>の一団という、大きく3つのグループに分かれています。

カーニバルなどと同じく、恐い仮面をかぶったり、大きな音をたてたり、ヤリのような棒をもっていたりするのは、元々、冬の悪魔や悪霊を追い払うという風習に由来しています。年越し行事となってからは、古い年にお別れして、幸せな新しい年を願うという意味で、何度かストップしながら行進していきます。リズムにあわせて、ベーゼマンネ(ホウキ男)たちが長いホウキを振っていきます。

パレードの最後には、ベーゼマンネとブラーテレマンリがともに浮き袋をぶらさげ、観客(とくに若い女の子)に向かって、袋がぼろぼろになるまで打ち付けるというイベントで終了します。比較的、静かで穏やかなパレードの後に続く、最後のケンカ祭りのような荒っぽい部分が対照的。伝統の風習とにぎやかに大騒ぎして年を越すというイベントが一体となったユニークな祭りです。


アヘトリンゲレ
Achetringeler

開催地:ラウペン
開催日:12月31日