バーゼル・ファスナハト(カーニバル)
14世紀以前までさかのぼる歴史を誇るスイス最大のカーニバル(ファスナハト)。ねぶた祭りのような装飾を施した大きな灯籠をもって暗闇を練り歩くパレードに始まり、仮装したグループと楽団のパレードなど72時間続けて盛り上がる熱狂の3日間の祭りです。2017年12月にユネスコ世界無形文化遺産に認定されました。
灰の水曜日後の月曜、まだ辺りも暗い早朝4時からのパレード「モルゲシュトライヒMorgestraich/Morgenstraich/Morgenstreich」で幕をあけます。18世紀の文献にはすでにみられる暗闇でのパレードですが、当初にはなかった灯籠(ランタンLaternen/Ladaarne)が19世紀に認められ、現在に受け継がれています。
ねぷた祭りのようにペイントが施された大きな灯籠や長いポールのうえにつけたやや小振りの灯籠、そして楽隊が頭の上につけた小さな灯籠が夜闇に浮かび上がるさまは幻想的です。
その後にメインのパレードがスタート。バーゼルのカーニバルは、それぞれのグループが時事問題などの“スジェSujets(仏語でテーマ)” を決めて、そのテーマにあわせた灯籠や衣装を選ぶのも特徴のひとつ。モルゲシュトライヒの伝統メニューとして知られる、小麦粉スープ「メールズッペBasler Mehlsuppe」、チーズやオニオンをピザのような薄い生地にのせたパイ「ツィーベルヴェーZwiebelwähe」「ケーゼヴェーKäsewähe」なども登場します。
それから午後には、およそ10000〜18000人の仮面と衣装をまとった一団が、太鼓隊、ピッコロ隊、ここでは“グッゲGugge”と呼ばれる“グッゲンムジークGuggenmusik“※の音楽隊とともに、カラフルな紙吹雪をまき散らし、”スジェ” に関わるユーモアと皮肉たっぷりの風刺をこめたメッセージなどを配り、市内を練り歩きます。 ナポレオン時代のフランス軍やピエロなど伝統的なモチーフのほか、それぞれの”スジェ”をイメージした多彩なコスチュームも魅力です。
夜になってもパレードの熱はさめず、さらにヒートアップしていきます。昔は行事なしで通常の仕事に戻る日だった火曜日も、いまでは、子供を肩にのせて行進する子供のカーニバルや、灯籠の展示会、 “グッゲ” のコンサートなどが開催されます。水曜日の午後には再び、月曜と同じパレードがくり返され、3日間盛り上がった祭りは最後の最後、水曜の深夜に最高潮を迎えるでしょう。
※ カーニバルの定番となっている独特のリズムと大音量をかき鳴らす音楽
バーゼル・ファスナハト(カーニバル)
Basler Fasnacht
開催日:
灰の水曜日後の月曜から水曜
2021年2月22日〜2月24日(※新型コロナのため中止)
2022年3月7日〜3月9日
場所: バーゼル
▶︎Basler Fasnacht | Basel.com(バーゼル観光局)
▶︎Fasnachts-comite(ファスナハト運営委員会)