紅葉・黄葉マップ

Hint

Intro

スイスの秋風景には、色づく森の木々やぶどう畑が欠かせません。スイスの紅葉・黄葉マップには、森林が最も色づく時期と場所が示されています。 旅のヒントや情報をチェックして、黄金色に輝く木々やカラフルに染まる秋の絶景を訪ねてみましょう!

インタラクティブ・マップには、スイス全土の現在の紅葉・黄葉と予測される木々の色が表示されています。 マップは 9 月上旬から 11 月中旬まで、週 2 回更新されます。乾燥、温度、降水量に関して収集された現在のデータで構成されていますが、この予測には、前年秋のデータとスイス国営放送・天気予報SRF Meteoチームの専門家たちのデータ・知識も反映されています。

秋の紅葉・黄葉マップ:紅葉・黄葉が最も美しい時期の目安を紹介

下記の概要地図では、スイスのどの地域で紅葉・黄葉がベストシーズンになるか、例年のデータから推測される目安が示されています。

秋色に染まる4種の樹木

スイスの秋風景でよく見られる紅葉・黄葉する樹木で、特に美しく代表的なのは、カエデ、カバノキ、ブナ、カラマツです。 スイス政府観光局とスイス国営放送・天気予報SRF Meteoチームがつくる紅葉予測マップも、この4種の樹木を中心に選ばれています。

カラマツ(西洋カラマツ)

独語:レルへ Lärche  仏語:メレーズ Mélèze

スイスアルプスを代表する秋色のひとつは、西洋カラマツの木々。森林最大面積を誇るグラウビュンデン州のエンガディン地方、ミュスタイア谷、ポスキアーヴォ谷)、ヴァレー州、ティチーノ州の山間部で最もよく見られます。西洋カラマツは主に標高1400 メートル以上の場所に生育し、多くの場合は急な斜面に生育します。 彼らが成長するには十分な量の光が必要です。モールのように細かい針葉が黄色からオレンジ色に染まっていきます。日当たりの状況で、同じ場所でも色づき方が異なるので、色づき始めの頃には、森の木々がモザイクのようにグラデーションに染まる美しい秋風景を楽しむことができます。とくにエンガディン地方やヴァレー地方のツェルマットやアレッチ地方では、4000m級の名峰が連なるアルプスに新雪が積もり、白い山並みと色とりどりに輝く木々のコントラストがあざやかです。

シラカンバ(西洋シラカバ)

独語:ビルケ Birke 仏語:ブロー Bouleau

白い樹皮と垂れ下がる枝が特徴の西洋白樺(シラカバ)は、十分な日光を必要とする種で、乾燥や寒さに強く、栄養分が乏しい酸性土壌や岩石地、急斜面でもよく育ちます。スイスで最も多く分布しているのはアルプス山脈の南側。そのほかアルプスの一部地域でもよく見られますが、石灰岩質が多いジュラ山脈やフォアアルペン地方(プレアルプス)ではかなり稀です。秋になると葉が鮮やかな黄色(金黄色)に染まります。新雪を冠したアルプスの山々や木の幹を覆う樹皮の「白色」と小さな葉の「黄金色」のコントラストが非常に美しく、アルプス地方の代表的な景観のひとつになっています。スイスのティチーノ州やアルプス南側の乾燥した斜面では、9月下旬から10月にかけて山肌の一部が黄色く染まる美しい黄葉を楽しむことができます。

カエデ(西洋カエデ)

独語:オホルン Ahorn 仏語:エラブル Érable

スイスの山地に多く自生することからドイツ語では「山カエデ(ベルク・アホルン)」と呼ばれることもある西洋カエデ。特にジュラ地方、ミッテルラント地方(スイス中央高原)、およびフォアアルペン地方(プレアルプス)でよく見られます。湿潤で栄養豊富な土壌を好むため、山麓の斜面などで標高1700m付近までよく生育します。必要とする日光の量は中程度です。日本のモミジ(イロハモミジなど)のように真っ赤にならず、西洋カエデは秋になると主に鮮やかな黄色〜黄褐色に染まります。日当たりの良い場所や寒暖差の激しい年によっては、少し赤みがかった橙色(オレンジ色)に変わることもあります。主な生育地であるジュラ地方やプレアルプス地方は、アルプス地方より標高が低く秋の到来が遅いので、10月中旬〜11月初旬頃に見頃を迎え、針葉樹の緑や山々の岩肌との美しいコントラストを楽しむことができます。

ブナ(西洋ブナ)

独語:ブーヘ Buche 仏語:エートゥル Hêtre

スイスのブナは低地から中高山帯にかけての森林を形成する「最も主役となる広葉樹」です。ミッテルラント地方(スイス中央高原)やフォアアルペン地方(プレアルプス)を中心に分布しています。日陰や湿度に強く、適応できる地域が広いものの、過湿な土壌や標高1,300m以上の高地では生育が制限されます。もちろん、降水量が多くなく大陸性気候のアルプスの谷間にはブナは自生していません。ティチーノ州の一部では、ブナのみで構成された純林を見ることができます。秋の葉は、前半の10月中旬からは黄色から黄金色、後半の10月下旬〜11月頃には、橙色(オレンジ)から赤褐色(レンガ色)へと変化します。秋が深まると赤っぽい落ち着いた色になるので、ドイツ語で赤いブナを意味する「ロートブーヘRotbuche」と呼ばれることがあります。とくにティチーノ州のロダーノ谷やソロトゥルン州ベトラッハシュトックに残る手つかずのブナ古木林は、ヨーロッパ全域に広がる「カルパティア山脈とヨーロッパ各地の未開のブナ原生林」としてユネスコ世界自然遺産に登録されています。