今春、構想から約15年の時を経て
チャップリン・ミュージアム誕生!
スイスを愛し、永住の地とした世界の喜劇王チャーリー・チャップリン。1889年4月16日にロンドンに生まれた天才はアメリカに渡り、ハリウッドで大成功して国際的スターとなりました。戦後にはじまる冷戦のもと政治的迫害をうけ、アメリカを去ることになった彼は、母国イギリスから請われるも、美しい湖と葡萄畑に囲まれたスイスのレマン湖地方での家族との暮らしを選びました。 そんな彼の終の住処となった邸宅「マノワール・ド・バン Manoir de Ban」はヴヴェイ郊外コルシエにあります。1952年12月、この地を訪れたチャップリンは、この邸宅と木々、美しい庭、そして湖とアルプスの山々を見渡す眺望に一目惚れし購入。1977年に永眠するまで、25年の間、家族と幸せな時間を過ごしました。彼の亡き後も、息子さんたちが暮らしていたこの特別な場所に、構想から約15年の時を経て、2016年4月17日、ついにチャップリンの世界を紹介するミュージアム「チャップリン・ワールドChaplin's World」が誕生しました。 1840年にヴヴェイ出身の建築家フィリップ・フラネルによって建てられた邸宅「マノワール・ド・バン」は、新古典主義様式の重厚でエレガントな建築で、国の文化財にも認定されています。外観も内観もできるだけチャップリンが暮らした往時のままの雰囲気を残しながら、彼の人生、暮らしを紹介する展示館に改修。約500平方メートルになる展示スペースで、チャップリンが自伝や脚本などを書いた書斎、家族と過ごしたリビングルームやダイニングルームなど、そのままの姿を留めています。2階では、彼の人生をたどる写真の数々を通して、アインシュタインや長年の友人チャーチルなど、さまざまな人たちとの出会いを見ることができます。 もうひとつの展示は、邸宅の横につくられた1350平方メートルの新館「スタジオThe Studio」。チャーリー・チャップリンというアーティストを通してみる映画の世界を紹介します。ロンドンの子供時代から始まり、映画「サーカス」から装飾されたコーナーで伝えるサイレント映画の数々、地下では「モダン・タイムス」の機械仕掛けや「黄金狂時代」の山小屋など、有名シーンのミニセットが再現され、スクリーンで名作の数々が上映される映写室(全150席)など見所満載。そのほか、フィルムカットやシーンや音楽編集など編集室で映画制作の裏側を体験することもできます。 2つの展示館を通して、パリの有名な蝋人形館で知られる「グレヴァンGrevin」の協力の元、各時代やシーンでのチャップリンのほか、ソフィア・ローレン、アインシュタインといった共演者や友人など、約30体以上の精巧な蝋人形がつくられ、チャップリンの世界を再現しているのも見所のひとつです。 この地方に伝統的な農家の家を改築して、庭園の一角につくられたレストラン「ザ・トランプ The Tramp※」もぜひ立ち寄りたいポイントです。映画にレストランや食卓を囲む人々のシーンが多かったチャップリンの好きなものがつまった場所になっています。木のテーブルやカウンターなど心地よいカフェ(9:30〜20:00/日・月は18:00)映画「モダン・タイムス」の有名な工場シーンをイメージした装飾が特徴的なブラッスリー(11:30〜15:00)。朝食や軽食からチャップリンをテーマにしたランチ、夜にはグルメレストラン(火〜土曜・19:00〜23:00)として本格的なディナーが楽しめます。5月17日からオープン予定。公式サイトでランチ、ディナーともに予約することができます。 ※ 「Charlot」「The Little Tramp」ともいわれるチャーリー・チャップリンのトレードマークともなった映画の代表的なキャラクター。ちょび髭、山高帽にステッキ、独特のがに股歩きなどが特徴。
Chaplin's World
Route de Fenil 2
1804
Corsier-sur-Vevey
スイス