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名湯の里として知られるロイカーバートからダーラ渓谷を下った山あいにある秘境の村。標高約1300m、ゲンミ峠へと結ぶ特徴的な岩壁と山の木々に囲まれた山の斜面につくられた迷路のような村内にはヴァレー州伝統の山小屋、納屋が建ち並んでおり、「スイスの最も美しい村」のひとつに選ばれています。

アルビーネンの概要

アルビーネンについて

アルビーネンはスイス南西部のヴァレー州、ローヌ渓谷に位置しています。小さな山あいの隠れ里でありながら、ローヌ川沿いの広大なエリアをカバーするプフィン・ファンジュ自然公園内 Pfyn-Finges Nature Park にあたるユニークな立地に加え、温泉リゾート地であるロイカーバートやマッターホルンで有名なツェルマット、世界遺産の氷河が広がるアレッチ地方にも近く、人気の観光地と組み合わせて立ち寄ることができます。鉄道駅もあるロイクLeukからロイカーバート方面へと結ぶバスでアクセスできます。

アルビーネンの歴史

先史時代に遡るケルト人の墓が発見されているように、この地は紀元前から人々が暮らす集落でした。11世紀頃、独特のドイツ語を話す山岳移動民のヴァルサーWalserがロイカーバート周辺を開墾・移住し、定住していったと考えられています。その名が最初に文献に登場したの1226年の文書で、2026年には村立800周年を祝う祭りが開催されました。

ヴァルサーの伝統

もともとケルト系の住民が暮らしていたスイスで、アルプスの中心地でもあるベルナーオーバーラント地方(ベルン州の高地地方)からヴァレー州に移住し、厳しい高山環境に適応し、独自の文化や方言を築いたアレマン系山民がヴァルサー Walser(ヴァリス/ヴァレーの人々)と呼ばれています。11世紀頃にロイカーバートやアルビーネンに移住して高地を開拓していったので、独特の方言や生活様式ほか、同じくヴァルサーの開拓したサース・フェーやツェルマットにもみられる「谷に向かって並ぶ農家(日照を最大限に取り入れ、風を防ぐ構造)」や、高床式の穀物倉庫(鼠返しのある建物を指すヴァルサー様式)など、厳しい自然環境と共生してきたヴァルサーの知恵と建築様式が今も残されています。

アルビーネン村歩き

山あいの急斜面の上に広がる絵のように美しい村アルビーネン。ここでは、見渡す限りの山と谷の絶景、静寂、豊かな太陽の光を存分に楽しむことができます。迷路のように入り組んだ小さな村内には約200軒以上の家屋がひしめき合っています。最も古いものは15世紀から残る保存状態のよい伝統的な木造建築の農家などが並ぶ小道は、時がとまったかのような雰囲気。各所にEGGU(エッグ)と呼ばれる情報板があり、教会や村の共同水場、伝統の木造建築の技や石壁のつくり方、漆喰の塗り方などを紹介しています。

アルビーネンとその周辺の植物

アルビーネンは薬草・野草・高山植物といった山のハーブが多く自生・栽培されていることで知られています。村の薬草園や周辺の山をめぐりながら、山を開拓し、山で暮らしてきた先人たちの知恵を学ぶことができる周遊ルート「エッグヴェーグ・アルビーネンEgguweg-Albinen」があります。「エッグEGGU」と呼ぶ17ヶ所の情報ポイントで、伝統が息づく村の建物や、アルプスのハーブなどの豊かな山の恵みと知恵を紹介しており、約2時間のコースをまわるとアルビーネンの自然・文化を体験することができます。日本の山菜のようにハーブ(野草・薬草)のほとんどが食用に利用されていました。

ヴァレー州の山々とロイカーバート

アルビーネンに隣接するロイカーバートは中世からの名湯の里で宿泊施設も多く、周辺の山々で四季を通してさまざまなアクティビィが楽しめる絶好の拠点です。様々なロープウェイを利用してトレントホルンやゲンミ峠へアクセスできます。ハイキングやサイクリング、スキーゲレンデやクロスカントリースキーをお楽しみください。 また、高所恐怖症でない方なら、スイス最古のヴィア・フェラータ(固定ロープが設置された修道/登山ルート)もあります。アルビーネンとロイカーバートを結ぶかつての交易路には、8つの木製ハシゴがあり、標高差100メートルを登ることができます。もちろんアクティビティの後には、ロイカーバートにある素晴らしい温泉でリラックスするのがおすすめです。

アルビーネン周辺の見どころ

公共交通のアクセスでの拠点となる谷の麓にあたるロイクLeukも訪ねてみましょう。中世の古城「ロイク城 Schloss Leuk」は、有名建築家マリオ・ボッタが改修を手がけた近代的なガラスドームの塔が印象的です。ロイクから隣接するファーレンValenは美しいぶどう畑が広がるワインの名産地。ここから西のサルゲッシュ、さらに言語の境界線でもあるラスピーユ滝(川)Raspilleを超えて、フランス語圏のシエールまで結びぶどう畑を歩く有名なハイキングコース「ワインの道」まで足を伸ばすこともできます。 またロイクからシエールなど、ローヌ川沿いに走る鉄道幹線を利用すれば、ブリークで乗り継いで、スイスの象徴でもあるマッターホルン観光で有名なツェルマットまで約2時間で結びます。世界遺産の氷河が広がるアレッチ地方との組み合わせも便利です。さらにレッチュベルクトンネルを経由の路線を乗り継いで、ベルナーオーバーラント地方へもアクセス可能です。

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