ヴァリサー・シュヴァルツナーゼンシャーフ(ヴァレー・ブラックノーズ)
Intro
オーバーヴァリス地方(ヴァレー州高地)の山岳地方に放牧されている羊。石の多いアルプスの牧草地に適応しており「ヴァレーの黒い鼻の羊」という名前の通り、鼻とその周りの顔全体、足首が黒く、そのほかは白いフサフサの毛が特徴的。ツェルマットのハイキングコースで出会うことができます。
ヴァリサー(ヴァレーの)シュヴァルツ(黒い)ナーゼン(鼻)シャーフ(羊)。名前には黒い鼻の羊とありますが、鼻だけでなく顔全体が黒く、耳まで黒くなってます。また足首の部分も黒く、まるで黒い靴下かショートブーツをはいているようです。
アルプスの厳しい環境に非常によく適応しており、急な岩だらけの険しい斜面にも放牧されています。その比較的、野生の羊の原種に近いものと考えられています。
すでに15世紀にはこの種の羊に関する記述が文献に登場しており、16世紀半ばからオーバーヴァリス地方(ヴァレー高地地方)の代表的な羊として語られてきました。現在では、約13700頭が生育しているといわれています。
DATA
独語名: | ヴァリサー・シュヴァルツナーゼンシャーフWalliser Schwarznasenschaf |
仏語名: | ネ・ノワール・デュ・ヴァレー Nez noir du Valais |
分類: | ウシ科ヒツジ属 |
生息地: | オーバーヴァリス地方(ヴァレー高地地方)Oberwallis |
サイズ: | 体長 72 – 85 cm |
体重: | 70 – 120 kg |
個体数: | 約13,700頭 |