チェゲッテ(ロイチェゲッタ)
チェゲッテTschäggätäとは、村の男性が木で彫った恐ろしい形相の面をつけ、ヤギや羊の毛皮をかぶって扮する一種の怪物のようなもの。恐ろしい木の面をかぶり雪の中を歩き、家々を訪ね歩く様子が、日本のナマハゲに酷似していることから良く話題にされるレッチェンタール(レッチェン谷)のカーニバルです。
キリスト教が伝わる以前からの宗教や悪霊払いの風習と、カトリックのカーニバルの風習が結びついています。さまざまなお面の種類があるのも興味深いところ。いろいろな説がありますが、煙突の中にいる家の精霊を表現しているという説もあり、煙や煙突を意味する単語と思われる Roich(標準ドイツ語ではRauch)がついて「ロイチェゲッタRoitschäggäta」という名前で呼ばれることもあります。
もともとリヒトメス(キャンドルマス)Lichtmessといわれる2月2日の翌日となる2月3日から灰の水曜日までの間におこなわれる風習でしたが、最近はあまり厳密ではなく、カーニバルのイベントとしておこなわれるパレードは、脂の木曜日※やその後の週末などにおこなわれます。
※灰の水曜日(独語: Aschermittwoch/ 仏語:Mercredi des Cendres/ 英語: Ash Wednesday):四旬節の初日(復活祭の46日前)
※脂の木曜日(独語: Schmutziger Donnerstag/ 仏語:Jeudi gras/ 英語:Dirty Thursday):灰の水曜日前の木曜日
チェゲッテ・パレード
Tschäggättu-Procession
開催日: 脂の木曜日(シュムティガー・ドナスターク)
2021年2月11日※中止
2022年2月24日
場所:ブラッテン〜フェルデン Blatten - Ferden
開催日:脂の木曜日の後の土曜日
2021年2月13日※中止
2022年2月26日
場所:ヴィラー Wiler
※伝統行事はレッチェン谷各所で、2月3日におこなわれます。