シェンゲン協定加盟 Schengen Agreement

1985年、ルクセンブルクの小さな町シェンゲンSchengenで調印された、ヨーロッパ各国において人の往来を自由にする国境の検問廃止協定「シェンゲン協定」。永世中立国であるスイスはEU(欧州連合)には非加盟だが、2005年6月5日の国民投票により僅差ではあったが、シェンゲン協定の加盟が承認されました。2008年末から施行され、現在は空港や道路などの国境におかれた検査施設がすべてシェンゲン圏対応に整備され、実際に、隣国をはじめとするシェンゲン諸国との自由な行き来が実現しています。

テロなど犯罪がボーダーレスになる昨今、シェンゲン情報システム(SIS)に加わることによって、犯罪者の情報を共有し、警備の協力を強化することが主な目的ですが、シェンゲン圏内を1つの国としてみなし、自由な往来を認める協定なので、ヨーロッパ諸国との国際交通のアクセスが良く鉄道や湖船が相互乗り入れしているスイスを旅する旅行者にとっては、近隣諸国にまたがる旅の際に、面倒なパスポート審査の必要がなくなるのでとても便利になりました。

※基本的な国境検査はなくなりましたが、国際捜査などで国境において各国の警察官による特別検問などが実施される場合がありますので、隣国にまたいで出入国する場合は、常にパスポートを携行するようにしてください。

シェンゲン協定加盟国(2015年6月現在)
スイス、フランス、ドイツ、イタリア、オーストリア、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、ポルトガル、スペイン、ギリシャ、デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン、チェコ、エストニア、ハンガリー、ラトヴィア、リトアニア、リヒテンシュタイン、マルタ、ポーランド、スロヴァキア、スロヴェニア

調印したが未実施の国(2016年施行予定)
キプロス、クロアチア、ブルガリア、ルーマニア

  • パスポート&ビザ

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