ベルニナ・エクスプレス
Overview
Intro
ベルニナ・エクスプレスは、メインルートとして、サン・モリッツとイタリア領のティラーノを結ぶベルニナ線(世界遺産)を走るパノラマ列車です。クール発着便ではグレッシャー・エクスプレスと共通区間となるアルブラ線(世界遺産)を走ります。
ベルニナ・エクスプレスは、パノラマ展望車両でアルプスを越えてスイスを南北に結ぶ絶景ルートです。クール発着便では周辺の景観とあわせてユネスコ世界遺産に認定されたレーティッシュ鉄道アルブラ線とベルニナ線を走ります。
列車は、クールからサン・モリッツまでアルブラ線、さらにサン・モリッツからイタリアのティラーノまでがベルニナ線です。途中、代表的な鉄道遺産のひとつ、印象的な高さ65mのランドヴァッサー高架橋をはじめ、196の橋と55のトンネルを通過します。 ベルニナ山群とモルテラッチ氷河を望むモンテベロカーブのように、車窓には次々と感動的な絶景を楽しむことができます。
どの発着便の場合でも共通区間となるベルニナ線は、アルプスの峠を越えて、イタリアの葡萄畑が広がる素朴な谷まで、高低差が約1800mという起伏あるルートをわずか約2時間でかけ抜ける絶景ルートです。
※イタリアへ出国しますが、シェンゲン加盟国なので、国境審査はなくなりました。ただし他国に入るため、パスポートは携行していてください。(新型コロナ感染の状況によっては、国境を越えてイタリアへ結ばない場合もあります。その時は、国境のカンポコローニョ駅での折り返し運転となります。)
LINK: ヨーロッパの入国(シェンゲン)
※夏期にはベルニナ・エクスプレスと同じ赤い車両デザインでリニューアルした専用のバス「ベルニナ・エクスプレス・バスBernina Express Bus 」に乗り換え、ティラーノからコモ湖を通りスイスのルガーノまで足をのばすことも可能です。
グレッシャー・エクスプレスと共通区間でもある、トゥージス=サン・モリッツ間のアルブラ線は、100年以上の歴史を誇る伝統の路線。高架橋、ループトンネルの連続で山の稜線に沿って標高差を克服していく、レーティッシュ鉄道の中でハイライトといわれる区間でもあります。雄大な氷河がきらめくアルプスからイタリアの谷まで感動の絶景が続くサン・モリッツ=ティラーノ間のベルニナ線とあわせて、2008年世界遺産に認定されました。
LINK: 世界遺産:レーティッシュ鉄道アルブラ線/ベルニナ線と周辺の景観
NEWS: ラストミニッツ・スペシャル
スイス自由旅行で「ベルニナ・エクスプレス」体験してみよう!というお客様におトクなラストミニッツ・スペシャル(2等のみ)がスタートしました。6日前からオンラインで予約できます。どの区間でも往復でCHF69(展望車の特別乗車券・座席指定券込み)。一番長いクール=ティラーノ間では通常価格がCHF126なので、ほぼ半額近いお得な価格になります。大変人気なので、発売されるとスグに埋まってしまうので、随時チェックしてみましょう。オンラインで購入 Last Minutes Offer
ルートガイド
<クール→トゥージス>
古都クールを出発してすぐ列車は2つのライン川の源流が合流するポイントで鉄道の分岐点であるライヒェナウに到着。続いて、かつての城塞や古城が崖上に点在しているドムレシュク谷を南下。トゥージスで列車は向きを変え世界遺産のアルブラ線へ。<トゥージス→サン・モリッツ(アルブラ線区間)>
深いシン峡谷に架かる高さ89mのソリス橋を渡り、白い教会が印象的なティーフェンカステルを抜け、眼下にアルヴァノイの村がみえてきたら、奥に次のハイライトが登場。長さ135m、高さ65mのランドヴァッサー橋を、列車は大きくカーブしながら渡り、崖の中のトンネルへと飛び込んでいきます。フィリズールからアルブラ谷を南下し、素朴な山里ベルギューンへ。最初は右にあった村がループトンネルを抜けると左下、次のループトンネルを抜けると右下に見えてきます。さらにカーブ、ループトンネル、石橋の連続で、アトラクションのようなルートを約400mのぼっていきます。プレダからアルブラ峠を越える全長5866 mのアルブラトンネルを抜けると、有名なサン・モリッツを中心としたアルプスの絶景が魅力のエンガディン地方に到着。<サン・モリッツ→ティラーノ(ベルニナ線区間)>
サン・モリッツを出発してから、雄大なモルテラッチ氷河やカラマツの美しい森や滝、4000m級の名峰が連なるベルニナアルプスなど、最高地点であるオスピツィオ・ベルニナ(標高2253m)を越えてアルプ・グリュムまで、感動的なアルプスの山岳風景が車窓に次々と展開していきます。ベルニナ谷奥でポスキアーヴォ谷への入口でもあるアルプ・グリュムから何度もカーブを繰り返し、列車はゆっくりと1000mほど標高を下り、イタリア語圏のポスキアーヴォの谷へ。ここからは言語が変わるだけでなく、のどかな山郷の情景へ雰囲気も一変します。ポスキーアヴォの町を過ぎ、鏡のような湖面が山々を映しとる美しいポスキアーヴォ湖を抜けると、有名な360度ループ橋があるブルージオへ。ここでさらに高低差を調整して道路と並走するように走りイタリアの国境となるカンポコローニョの駅を抜けると間もなく、終点のティラーノへ到着。
ベルニナ・エクスプレス
ルート: | クール/サン・モリッツ=ティラーノ(伊) Chur(585m) / St.Moritz(1775m) =Tirano(429m) |
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走行距離: | 144 km(クール〜ティラーノ) |
最高地点: | 2253m(オスピツィオ・ベルニナ) |
走行時間: | 約2時間20分(サン・モリッツ〜ティラーノ) 約4時間〜4時間30分(クール〜ティラーノ) |
ベルニナ・エクスプレス・バス
ルート: | ティラーノ(伊)=ルガーノ Tirano(429m) =Lugano |
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走行距離: | 90 km |
走行時間: | 約3時間 |
沿線観光ポイント
- アローザ鉄道(レーティッシュ鉄道アローザ線):クール〜アローザを約1時間で結ぶ山岳路線。わずか26kmの間に1000mの高低差がある起伏のある絶景が楽しめる
- アルブラ鉄道博物館:ベルギューン駅前につくられた博物館では、600点以上の貴重な展示品を通して100年以上の歴史を誇るアルブラ線の歴史を紹介。ディーゼル機関車”クロコダイル”はシュミレーターとして博物館前に展示されている。
- ガンドリア:ルガーノ郊外、モンテブレ(ブレ山)の麓にある、湖畔にたたずむかわいい村
- サン・サンヴァトーレ山:ルガーノ湖畔にある山。ケーブルカーで結ぶ山頂からの眺望も魅力
- パーム・エクスプレス:サン・モリッツ〜ルガーノ間を直行4時間で結ぶポストバス。アルプスのエンガディン地方から、イタリアのコモ湖を通り、スイスのルガーノまでコントラスト豊かな絶景が楽しめる
- Historic rail journeys ダヴォス〜フィリズール
- ランドヴァッサー・エクスプレス(ミニトレイン) フィリズール〜ランドヴァッサー橋
- ディアヴォレッツァ :ベルニナ・アルプスと氷河が広がる絶景展望台
食事サービス
- ベルニナ・エクスプレスには軽食、ドリンクなどの車内販売サービスがあります。
- 食堂車はありませんが、ランチタイムはイタリアのティラーノのレストランで楽しむことができます。
スケジュール・時刻表
運行期間:通年
Bernina Express -Timetable(ベルニナ・エクスプレス時刻表)
SBB Timetable(スイス・オンライン時刻表)
乗車券
鉄道ルートは有効なスイストラベルパスで無料乗車できる有効区間ですが、全席予約が必要のパノラマ展望車両「ベルニナ・エクスプレス」のご利用は追加料金となります。▶︎スイストラベルパスの情報
予約
ベルニナ・エクスプレス(パノラマ車両)やベルニナバスのご利用には座席予約が必要です。予約は90日前から受け付けています。スイストラベルパスなどの有効な乗車券があっても座席指定料金が追加となります。
ベルニナ・エクスプレス座席指定料金/2022年
夏季 (6月1日〜 9月30日): | CHF26 |
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春・秋季(3月1日〜31日/10月1日〜31日): | CHF24 |
冬季(11月1日〜31日/12月10日): | CHF20 |
ベルニナ・エクスプレス・バス座席指定料金/2022年
夏季 (6月1日〜 9月30日): | CHF16 |
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春・秋季(3月1日〜31日/10月1日〜31日): | CHF14 |
冬季(11月1日〜31日/12月10日): | CHF10 |
パンフレット
「ベルニナ・エクスプレス」の英語版パンフレット(PDF版)をダウンロードすることができます。Brochure Bernina Express (PDF)
概要
所要時間の目安 |
約4〜8時間(1日)
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推奨年齢 |
5歳未満, 6〜9歳, 10〜13歳, 14歳以上
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旅行タイプ |
子連れ旅行, 家族旅行, グループ旅行, おひとり様, カップル・ペア旅行
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アクティブ・お楽しみ度 |
高
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バリアフリー |
部分的に車イスで利用可
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難易度 |
初級
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施設条件 |
屋内
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予約・チケット
Online reservation possible |
あり
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