Intro

グリュイエール地方も有するチーズの名産地、スイス中西部のフリブール州の伝統的なチーズです。この土地の牧草を飼料とする牛の生乳(または加熱乳)から作られる、クリーミーで芳醇なセミハードチーズです。生産地や伝統の製法などが正真正銘この特産品であることを認定するブランドの墨付き「AOP」認証されています。とくに代表的なチーズフォンデュのレシピに使われることでも有名。

概要・説明

きめ細やかな舌触りで、優れた溶けやすさと繊細な風味が特徴のセミハードチーズ。直径30~40cmで、1個の重量は6~10kg。産地と熟成期間によって異なる6種類「クラシックClassic(熟成:9週間)」「エクストラ Extra(熟成:12週間)」「ルスティックRustic(湿度の高いセラーで熟成:12~24週間)」「アルパージュ Alpage(5月から10月にかけて山上の牧草地で製造)」「モンターニュMontagne(標高900メートル以上の高地で製造)」「ビオBio(オーガニック)」があります。

原産地名称保護(AOP)認証されたこのチーズは、他とは異なる際立った個性で人気のチーズです。卓越した技術と職人技への情熱で知られるフリブール州のチーズ職人たちが、その土地の牧草で育てられた牛たちの生乳を原料として、伝統的に受け継がれてきた製法を守り、丁寧につくられています。とくに少しナッツ風味が感じられる洗練された香りとクリーミーな舌触りが特徴的で、そのまま食べても美味しいチーズです。非常に溶けやすいため、グリル料理にも最適。とくにスイスの伝統料理「チーズ・フォンデュ」の材料として有名で「モワティエ・モワティエ(フランス語でハーフ&ハーフの意)moitié-moitié」と呼ばれる「グリュイエールAOP」と「ヴァシュラン・ヴァシュラン・フリブルジョワAOP」のチーズを半分ずつ混ぜたレシピで広く知られているので、スライスカットやブロックカットで販売されているほか、フォンデュ用にカットされた状態でも販売されています。

中世から受け継がれてきた歴史

フリブルジュワ(仏語でフリブールの)「ヴァシュラン」という名前は、ラテン語で「小さな牛飼い」を意味する「ヴァッカリヌスvaccarinus」に由来しています。伝説によると、スペインのモン・セラ修道院に所属するフリブール出身の修道士、ヴァッカリヌスが、修道士たちが愛した絶品チーズの作り方を父から受け継いだと言われています。「ヴァシュラン」という名前は、少なくとも1420年の文献にみられます。

本物の証。AOPラベル

ヴァシュラン・フリブルジョワAOPは、生乳または加熱処理した牛乳から作られています。このチーズの生産地としては、フリブール州全体となります。牛の飼料は、少なくとも70%が地元の牧場で生産された牧草と干し草が用いられています。2006年2月28日にAOP登録・認定されました。

※フランス語でAOPとはAppellation d' Origine Protegée(原産地名称保護)の略で、ワインやチーズ、ビール、ソーセージ、野菜など、その土地の伝統的な製法でつくられた特産品だけが、その土地の名前を冠したブランド(ご当地ブランド)名を表示することを保護するものです。以前は各国独自の認定制度であるAOCで定められてきましたが、EU共通の制度としてAOPに置き換わっています。