ゴッタルド峠(サン・ゴッタルド峠)
Overview
Intro
標高2106m、ティチーノ州アイロロとウーリ州ゲッシュネンの間にあるアルプスの峠。13世紀からアルプスを南北に結ぶ通商の道として使われるようになりました。現在でもアルプスを縦断・横断して東西南北に結ぶ主要道路のひとつです。
イタリア語圏とドイツ語圏を結ぶ峠でもあり、イタリア語でサン・ゴッタルド峠(パッソ・デル・サン・ゴッタルド) Passo del San Gottardo」ドイツ語で「ゴッタルド峠(ゴッタルドパス)Gotthardpass」と呼ばれています。
古代ローマ人ですら避けたゴッタルド山塊の峠道は、ゲシェネンとアンデルマットの間のシェーレネン峡谷の道が開発された1200年頃からアルプスを南北に結ぶ通商の道として栄えました。現在でもハイカーや観光客など多くの人々が行き交う人気の峠には美しい湖と博物館(旧ホスピス)があります。
北海に注ぐライン河と、地中海に注ぐポー河の分水嶺にもなっています。チューリヒとルガーノ、同時にドイツとイタリアを南北に最短距離で結ぶルートとして、歴史的にも特に重要な役割を果たしてきました。
交通の要衝として物資の運搬をはじめ、軍事的にも重要な位置を占めてきましたのです。中世では、この峠の通過は困難を極め、「悪魔の橋」の伝承が今に残ります。また、フランス革命時のロシアのスヴォーロフ元帥の、この峠を舞台にした活躍など、興味深い話題に事欠きません。
中世の頃には南北を結ぶ唯一の道でしたが、スイス国鉄ゴッタルド線の鉄道の開業にあわせて1882 年には有名なゴッタルド・トンネルが開通。高速道路トンネルは約100 年後に建設されました。さらに2016年には新しく世界最長となるゴッタルドベーストンネルが開通しました。
いまでは峠の下を貫通するゴッタルドトンネルを利用して、車または鉄道で簡単に通過できますが、トンネルのルートでは味わえない魅力がアルプスの峠道にはあります。切り立った岩壁にはさまれたシェーレネン渓谷を通り、ウルセレン渓谷を通り、山上にある峠までの伝統の絶景ルートをぜひ一度は体験してみてください。ハイキングを楽しみながら歩いてみるかバス、クラシックなポストバスや19 世紀の郵便馬車に乗車して峠越えもできます。
ゴッタルド峠の南側、麓の街アイロロから標高2106mのゴッタルド峠まで続く、石畳で舗装された曲がりくねった九十九折の山道「トレモラ」はドライバーにもサイクリストに人気のルートです。スイスで最も長い歴史的建造物と考えられています。
概要
カテゴリー |
教育, 自然
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地図
連絡先
Bellinzona e Valli Turismo
Via Stazione 22
6780
Airolo
スイス
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