Intro

シオンとシエールの間、奥に広がるアルプスと周りを囲むブドウ畑が美しいサン・レオナール村にある地底湖。約6000平方メートルの大きさで、船で遊覧できるヨーロッパ最大の天然地底湖といわれています。地下洞窟の中にアルプスの氷河から水が流れ込んで形成された湖で、光に照らされると、まるで青の洞窟のような幻想的な美しさです。

澄みきった湖水にはトラウト(鱒)が泳ぎ、地下生物であり洞窟の中で光を放つことからツチボタルとも呼ばれるヒカリキノコバエ属の幼虫が棲息しています。

とくに地質学的に貴重なもので、湖を囲む高さ10メートルの洞窟の壁には、さまざまな種類の石がきらめき、湖の水面に反映されています。数億年前にさかのぼる3つの岩は、北側は石炭紀(約3億年前)の結晶片岩である黒い粘板岩(スレート)または頁岩(シェール)、南の壁は「サン・レオナールの石」といわれる大理石でできています。この2つの岩は水を通さないため、アルプスが広大な海だった頃の水をとどめていました。真ん中にある約2億2000万年前に出現したこの石膏岩が、アルプス山脈が形成されるなかで、大理石と結晶片岩の間に押し込まれ、水に溶けやすいこの堆積岩を、氷河期後の数千年前から水が侵食することで洞窟ができたと考えられています。

地下水の存在は地域住民に長い間知られていましたが、完全に植生に覆われた現在の入口は、アクセスが困難で、入口付近にあった水溜りの部分に、地元のワイン「ファンダン」のボトルを冷やすためにワイン生産者がわずかに来ていたくらいでした。

現在の天井の高さを超えていた湖の水位が下がり、1943年の春に、真の地下洞窟が出現。「スイス洞穴学協会」から有名な洞穴学者のジャン・ジャック・ピタード女史とジャック・デラ・サンタ女史が派遣され、はじめて洞窟を調査・探検し、その美しさに驚愕したといわれています。

1949年から観光スポットとして、小舟で散策を計画し、一般公開しました。そののち、ローヌ河の氾濫があったため一部が崩壊して、しばらく閉鎖しましたが、復旧工事が終了し、数年前から再びオープン。毎年、約8万人の観光客が訪れる人気スポットとなりました。

現在では洞窟内は照明が設置され、この青白く輝く美しいこの地底湖をボートで遊覧することができます。長さ300メートル、幅約20メートルほどの小さい洞窟なので、わずか30分ほどの体験ですが、小舟にゆられ地底湖を進む幻想的な雰囲気を楽しんでみましょう。中は少しひんやりとしているので、暑い夏にもおすすめです。


近年では、コンサートなどのイベントも開催されています。またプライベートなパーティーなどに貸し切ることもできます。

概要

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シーズン
通年
所要時間の目安
約2〜4時間(半日)
推奨年齢
6〜9歳, 10〜13歳, 14歳以上
旅行タイプ
グループ旅行
施設条件
屋内&屋外
カテゴリー
教育, アドベンチャー, 自然

料金・情報

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対応言語
ドイツ語, フランス語, 英語
催行人数(グループ)
20 - 120

SBB RailAway(現地発ツアー案内/英語)

乗車券とセットでお得な割引パッケージ: サン・レオナール地底湖

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サンレオナール
ヴァレー地方
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INFO: サンレオナール