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三つの湖に囲まれた中央スイス地方を代表するマウンテンリゾート。最も高い山はリギ・クルムで標高約1797m。ヨーロッパ初となる歴史ある登山鉄道やロープウェイで簡単にアクセスできます。牛たちがのどかに草を食む放牧地で、湯治場や巡礼地でもあり、山頂から奥に連なるアルプスのパノラマビュー、壮麗なご来光、多彩なハイキングコースなど、魅力あふれる人気の観光地です。

ハイライト

リギ地方(リギ山) at a glance

フィアヴァルトシュテッテ湖(ルツェルン湖)、ツーク湖、ラウエルツ湖に囲まれた山塊で、最も高い山はリギ・クルムで標高約1797m。山頂からはルツェルン湖、アルプス山脈からジュラ山脈まで連なる山々、北はドイツの黒い森(シュヴァルツヴァルト)まで、パノラマの絶景が楽しめます。

世界的に有名なネイチャー雑誌「ナショナル・ジオグラフィック」が10年ごとに、人生で一度は訪れる価値のある場所として世界のトップ50カ所を選ぶ『50 Places of a Lifetime (2010)』で、エジプトのルクソールやイースター島、ギリシアのアテネなどと並んでスイスのリギ山が選ばれました。

ルツェルン湖畔のフィッツナウから開通したヨーロッパ最古の登山鉄道のほか、ヴェッギスからのロープウェイ、反対側のツーク湖畔にあるアルト・ゴルダウからの登山鉄道で山頂へ結んでいます。

ラテン語で “レギーナ・モンティウム Regina Montium(山の女王)”と呼ばれたことがその名の由来で、14世紀の文献にすでに登場しており、中世の頃からその名を轟かせてきた歴史を誇っています。

18世紀頃には、カルトバートにわき出す鉱泉の癒しの力が評判となり、岩間の小さな礼拝堂や巡礼地でもあった小さな修道院に多くの人々が山を登り、訪れるようになりました。

その名声が広く伝わり、19世紀にはヨーロッパ各国から旅行者が集まってきたリギ山は、まさにアルプス観光のパイオニア的存在といえます。

温泉地カルトバート、山頂のリギ・クルム、牧草地のシャイデック、小さな修道院のあるクレステルリ、シュタッフェルヘーエにホテルがつくられました。とくに山頂にたてられた「ホテル・リギ・クルム」は当時、宮殿のような荘厳なつくりで、多くの王侯貴族たちやゲーテ、ブラームスなどの芸術家を魅了しました。鉄道開通前に、バイエルン王のルートヴィヒ2世やイギリスのヴィクトリア女王は、イス型のカゴを背負われ、山頂まで旅しています。

往時の雰囲気は残っていませんが、同じ場所に「ホテル・リギ・クルム」は再建され、現在も小さな山上ホテルとして営業しているので、宿泊して満天の星空から感動のご来光まで、昔と変わらないアルプスの絶景を満喫することができるでしょう。

1871年にヨーロッパで最初の登山鉄道となるフィッツナウ=リギ鉄道が開通。山頂駅の開通式には、たまたまスイスを訪問していた岩倉使節団が式典に参加しました。1875年には山の反対側、ツーク湖側の山麓になるアルト・ゴルダウから結ぶアルト=リギ鉄道が開通。現在へとつながる本格的な山岳観光の幕開けとなりました。

今でも、この歴史的な鉄道車両、蒸気機関車は大切に保管されており、7月から9月の週末に特別運行しています。愛情を込めて保存・修復された100年以上前の蒸気機関車が、約500 kgの石炭と2,200リットルの水を使用して走ります。約160年前に岩倉使節団が旅した往時のままのノスタルジックな鉄道旅を体験してみましょう。


古くからリギ山を訪れた王族や貴族、文人たちが一様に感動したといわれているのが、リギ山からのご来光(日の出)。文豪マーク・トウェインは、その神々しい朝日を見るために、この山を旅して、日の出の感動体験を旅行記の中で詳細に記しています。山頂ホテルに宿泊するほか、夏季にはご来光列車(早朝の特別運行)と朝食の特別プランもあります。

▶︎リギ・クルム・ホテルの情報
▶︎リギ・カルトバートの情報

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リギ地方(リギ山)
ルツェルン湖地方
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INFO: リギ地方(リギ山)