マクン湖群(スイス国立公園)
Intro
ウンターエンガディン地方にあるラヴィンとツェルネッツの間。標高約2650mの高原に、大小23の山上湖が点在する幻想的な湖水群。水晶や鉱石がとれる土壌で希少な高山植物も楽しむことができます。2000年夏から一帯は飛び地としてスイス国立公園の一部となりました。アクセスするには約6時間ほどのハードなハイキングになるが、辿り着いたときは感動すること間違いなしです。
観光地の紹介
マクン湖(マクン湖群高原)は、さまざまなサイズの 23の カール湖で構成されています。そのなかでグロンド湖(ライ・グロント Lai Grond)は最大で水深も最も深く、15000平方メートルの広さ、8.5 メートルの深さがあります。 結晶岩と珍しい高山植物をみることができます。 運が良ければ、野生動物のアイベックス(シュタインボック)やシャモア、アルプスマーモット、ライチョウと出会えるかもしれません。「マクン」は古いロマンシュ語で、アイベックスを意味する言葉です。
独特の高山植物にも注目です。周囲にあるウンターエンガディン地方の山々やドロミテ地方とは対照的に、マクン湖水地方の土壌は、結晶質の岩 (ケイ酸塩、片麻岩) で構成されており、周囲とは異なる植生で珍しい花々をみることができるでしょうう。ピグミー・バターカップ(ピグメーン・ハーネンフス Pygmäen-Hahnenfuss)という小さな花の黄色のキンポウゲが自生するスイスで唯一の場所といわれています。
ピッツ・ダルピリアス Piz d'Arpiglias (3027m)、ピッツ・スルサッサ Piz Sursassa (2968m)などの山に囲まれた
マクン湖のある高原には、山麓のツェルネッツ村またはラヴィン村から徒歩で約 6 時間 の中上級ハイキングでアクセスできます。 途中、スイスで公開された実写版ハイジの映画が撮影されたアルプ・ツェツニナ・ダダイント Alp Zeznina Dadint(約2000m)の山小屋があります。ツェルネッツからラヴィンまで歩く約9〜10時間のコースもあります。
ツェルネッツから私営タクシーのマクン・シャトルがあり、標高2200mのプラン・セックPlan Sech まで行くことができます(要予約)。
▶︎Macun-Shuttle(マクン・シャトル/タクシー)
山岳ガイドと一緒にエリア一帯を深く楽しみたい場合は、アルプ・ツェツニナからマクンまでのガイド付きツアーを予約することもできます。ガイドと一緒に山をハイキングするか、自分で山をハイキングするかに関係なく、手付かずの自然の中をいくロング・ハイキングは忘れられない感動の体験となるでしょう。
▶︎Veranstaltungen -Schweizerische Nationalpark (スイス国立公園イベント・パッケージ)