マイエンフェルト
Intro
名作アニメ『アルプスの少女ハイジ』の原作になった、児童文学の名作『ハイディ（ハイジ）Heidi』の舞台となったことで世界的に知られる村。先史時代からの歴史を誇り、ローマ街道の拠点でもありました。美しい葡萄畑が広がる高品質なワインの産地でもあり、隣接するイエニンス、マランス、フレッシュとあわせてビュンドナー・ヘアシャフト地区Bündner Herrschaft,と呼ばれています。
観光地の紹介
『アルプスの少女ハイジ』は、放送されたテレビアニメ番組としては初となる海外ロケをしてつくられたもので、約50年前に高畑勲さん、宮崎駿さん、小田部羊一さんたちアニメ制作スタッフは、アルプスのイメージを求めてユングフラウ地方、エンガディン地方にも足を運んでいますが、原作の舞台といわれるマイエンフェルトも訪ねました。
駅前にある中世の古城「ブランディス城（現・レストラン）』や村役場、山へと続く小道、水飲み場などの風景は、アニメの中にも登場しています。
冬を過ごした村として描かれたロッフェルスは、現在「ハイジドルフ（ハイジ村）Heididorf」と呼ばれており、古い農家を地元観光局が買い取り、ハイジの物語の頃の生活の様子を伝える博物館としてオープンした「ハイジハウス（ハイジ記念館）Heidihaus」があります。
夏を過ごした山（アルム）のモデルとなったオクセンベルク（ハイジアルプ）へは、営林所の管轄で車が入れない林道をのぼっていく往復で６時間の長いハイキングなので、観光客はなかなか足を運べず、ハイジドルフまでの観光が一般的でしたが、2016年に、地元観光局が、オクセンベルク（ハイジアルプ）にあった山小屋を、ハイジドルフに完全再現。記念館「ハイディ・アルプヒュッテ Heidi’s Alphütte」としてオープンしました。実際、モデルとなったオクセンベルクの山小屋は一般の方が暮らしており、中をみることはできなかったものですが、今回つくられた完全レプリカは、アニメの世界のままの山小屋の中も入ってみることができます。
街の見どころ Travel Points
石造りの城はマイエンフェルトの城としてローマ時代までその歴史を遡る由緒ある建物。15世紀にブランディス男爵に受け継がれた城は、現在、伝統の郷土料理から季節ごとの特別料理まで幅広く堪能できるグルメレストランとして営業中。 騎士の部屋“リッターサール”や150年前につくられた塔の部屋 “トゥルムレストラン”、パーティー用のホール“フェストサール”など、各所に重厚な雰囲気を残している。 Schloss Brandis
マイエンフェルトからハイジドルフへ向かう道の途中に、地元の子ども達の募金活動で集めたお金で1953年につくられた「ハイジの泉（H.Walt作）」。まわりの広場はピクニックエリアになっており、さらに上り道が続くハイキングコースの途中休憩に最適。
現在、ハイジ村（ハイジドルフ）と呼ばれているオーバーロッフェルスにあった古い農家の中に、台所やおんじの部屋、ハイジの部屋などを再現。ハイジの描かれた頃の生活を今に伝える博物館としてオープンしている。入場券は隣接のショップで郵便局でもある「ドルフラーダDolflada」で購入できる。
アニメ『アルプスの少女ハイジ』で、夏の間を過ごしたアルム（スイスドイツ語ではアルプ）のモデルとなったオクセンベルク（ハイジアルプ）にある山小屋をハイジドルフ（ハイジ村）に再現。おんじがハイジとつくった山のチーズづくりの大鍋やチーズ棚なども実物がつくられており、アニメの世界のままの山小屋をみることができます。 Heididorf/Heidi's Village
| 言語（公用語）： | ドイツ語 |
|---|---|
| カントン（州）： | グラウビュンデン（GR） |
| 標高： | 504m |
